ブラックリストは存在する? シルク募集抽選の闇

シルクホースクラブの一次募集予定馬のリストは、例年オークス週またはダービー週に発表となる為、会員の皆様は発表を心待ちにしている時期かと思います。一次募集で応募馬選定以上に頭を悩ませるのは申込抽選の票読みです。できるだけ抽選にならない馬、抽選になったとしても倍率が低い馬に申し込もうと考えると思います。でも、この抽選は平等に行われているのでしょうか?


シルクホースクラブは新規会員向けの抽選枠が無い為、都市伝説のように「新規会員有利」という噂が囁かれてきましたが、自分の抽選結果を見返したところ既存会員内でも優先順位があるのではないか?という疑問が出てきました。過去の出資抽選の結果を踏まえてその可能性を考えてみたいと思います。

過去の抽選結果

2016年の一次募集でシルクホースクラブに入会しましたが、それ以降の一次募集の抽選結果をまとめてみました。

2016年応募口数抽選枠当選確率結果
アンブロジオ51920091.3%当選
2017年応募口数抽選枠当選確率結果
クーダルジャン1,54020016.1%当選
ボンディマンシュ1,20520022.1%落選
2018年応募口数抽優口数一般抽選枠抽優当選確率一般当選確率結果
ラウンダシオン1,695479041.8%0%落選(抽優)
ローヌグレイシア9911964100%0.8%落選(一般)
ジョインザフロウ62987113100%46.7%落選(一般)
2019年応募口数抽優口数一般抽選枠抽優当選確率一般当選確率結果
ルージュセリーズ74865135100%35.2%落選(一般)
ロコポルティ1,15514357100%8.0%落選(一般)
ヒストリアノワール83615743100%11.3%落選(一般)
2020年応募口数抽優口数一般抽選枠抽優当選確率一般当選確率結果
ベアーザベル69056144100%43.1%落選(一般)
ヴァランシエンヌ1,25417525100%3.2%落選(一般)
オリーヴベリー96285115100%19.9%落選(一般)
ステイトダイアデム77039161100%37.4%落選(一般)
2021年応募口数抽優口数一般抽選枠抽優当選確率一般当選確率結果
メイクアスナッチ1,428271073.8%0%落選(抽優)
カンフーダンス1,12081119100%16.1%落選(一般)
オランジー77329171100%38.5%落選(一般)
アロマデローサ1,22216139100%5.1%落選(一般)
エリザベスベイ1,11912575100%10.8%落選(一般)
エドワーズクラウン1,23016733100%4.3%落選(一般)
2022年応募口数抽優口数一般抽選枠抽優当選確率一般当選確率結果
イーストオブエデン1,29915644100%5.2%落選(一般)
スティールブルー71324176100%45.2%落選(一般)
ストロングタイズ82044156100%32.8%落選(一般)
エーリアル1,21480120100%14.4%落選(一般)
ガルデルクラージュ1,36318515100%1.7%落選(一般)

入会した2016年、その翌年の2017年は抽選でも当選していたのですが、抽優制度が導入された2018年以降、申し込んで抽選となった募集馬は21頭いて御覧の通りの全敗です。1頭ずつ見ると一部を除きそう簡単に当選しないだろうという当選確率ですが、21抽選全敗の確率を計算してみると驚きの数値が出てきました。

2018年以降の記載した21頭それぞれの当選確率の抽選全てに落選する確率は 0.0231%。逆に考えると 99.9769% の確率で1頭は当選しているはずという事です。ちなみに、この 0.0231% という確率は、2020年の前澤社長のお年玉抽選の当選確率 0.023% とほぼ同じ値です。

この確率を目にしてしまうと「クジ運が悪い」の一言では片づけられなくなってきます。落選した馬の中には、後のG1馬、G1レース出走馬、重賞レース連対馬、ノーザンホースパークマラソンの景品になった有望馬などが含まれているので尚更です。

確率の問題ではないとなると、2017年募集から2018年募集までの間に起った出来事が何かしらの影響を与えていると考えられます。

2018年の出来事①

2018年の出来事を振り返ると、2018年の4月と5月にあったクラブとの2件のやり取りに原因があったのではないかと考えています。
1つ目はクラブサービスの1つである牧場見学に際して、予約段階で以下のようなやり取りがクラブ側とありました。

2018年4月20~21日の日程で出資馬見学を予定していました、自分はシルクホースクラブの他にノルマンディーオーナーズクラブにも加入しており、両クラブの出資馬を見学するには牧場の立地の問題から片方の日をシルク、もう片方の日をノルマンディーと分ける必要がありました。

到着日である4月20日に社台SS、NF空港、NF早来の見学をしようと、見学予約開始日の4月6日に電話をしたのですが、既にNF早来の見学枠は埋まってしまっており、社台SSとNF空港の見学を予約。その際に4月21日の見学予約(4月7日見学予約開始)ができたら、4月20日の見学キャンセルは可能か確認をし、翌日に4月21日に3か所の見学予約ができた場合はキャンセルしますと伝えた上で4月20日の見学を予約しました。

翌日、見学予約の電話をしたところ3か所の見学予約が可能との事なので、4月21日の見学予約と4月20日の予約枠のキャンセルをしました。しかし、予約可能な枠が移動時間を考慮すると途中で見学を打ち切り必要があるようなスケジュールでした。

後日、クラブのホームページに掲載された4月21日の予約可能な見学時間を確認したところ、予約済みの見学先を1か所変更すれば、見学を途中で打ち切る事なく見学できる行程を組める事が判明。変更可能期間であった事から、予約変更の電話をしたところ、予約変更は受け付けてくれましたがその際に、「既に一度予約変更をしていますよね?予約変更する度に牧場に連絡する必要があるので、変更は極力控えるようにして下さい。」と注意されました。

最初の予約変更は予約時点で翌日分の予約ができたらキャンセルする旨を伝えてありますし、当時のホームページの予約状況のページにも変更可能期間が記載されていました。その為、ルール内での変更という認識だった為、それならば最初の予約の時点で一言伝えて欲しいと思いましたが、電話を掛けた際の担当者がそれぞれ別の方だった為、社員間での意思統一ができていないんだろう程度に思っていましたが、クラブ側からするとクラブに不利益な会員と認識されてしまったのかもしれません。

2018年の出来事②

2つ目は出資馬の情報の扱いに関して、以下のようなやりとりがありました。

2016年のシルクホースクラブ入会初年度にアリディブリラーレというディープブリランテ産駒の牝馬に出資をしていました。2017年11月にデビューしたものの4戦して全敗で2018年5月に引退するのですが、引退に際してクラブに不信感を持つ出来事がありクラブにクレームのようなメールを出しました。

詳細な状況を説明すると、2018年5月13日(日)に京都競馬場でのレースに出走したものの9着。翌日の5月14日(月)にレース後の騎手コメント・調教師コメントがサイトに掲載され、「今後はリフレッシュ放牧に出す予定」と伝えられました。正直、デビュー以来の成績は 9着 → 17着 → 10着 → 9着 と実力不足が感じられ勝ち上がりは難しいと思っていましたが、一口馬主を始めた直後という事もあり出資馬に対する期待度も今よりも高いものでした。勝ち上がれないにしても未勝利戦が無くなるまで、まだ数戦走りを見れると思っていました。

ところが、5月15日(火)になり何の予告も無く5月17日(木)開催分のサラブレッドオークションのページに出品馬として掲載されていました。前日にリフレッシュ放牧と伝えられた直後の出来事だった為、大きなショックを受けました。さすがに黙っているわけにはいかず、クラブにメールで問い合わせを行いました。その際のメールの内容は以下の通りです。

*****クラブへの問い合わせ内容*****
出資馬のアリディブリラーレがサラブレッドオークションに出されているのを見つけました。
これまでの成績から引退は仕方ないにしろ、クラブからどのような経緯で引退と判断したのかなどの情報をオークションに出す前に連絡頂けなかった事を遺憾に思います。
今後、このような事が無いよう宜しくお願いします。

それに対し、クラブからは翌日の5月16日(水)に以下の回答がありました。

*****クラブからの回答*****
お世話になっております。
ご報告が遅くなり申し訳ございませんでした。
アリディブリラーレへのご声援ありがとうございました。

その後、5月16日(水)の夕方に情報更新があり、出走翌日に全治6か月の骨折が判明した為、未勝利戦開催期間中での復帰が困難な事から、引退 → サラブレッドオークション出品となったと伝えられましたが、出品時点では出資者に何の一報も無い為、酷い扱いを受けたと腹立たしく思いました。クラブとしては余計な預託料を少なくする為、最短でのサラブレッドオークション出品にしたのだと思いますが、預託料を支払うのは出資者ですし、その旨を会員に伝えた上で翌週のサラブレッドオークションにしても良かったのではないかと思います。

ただクラブ側としては、普通は届かないようなメールが届いた為に「面倒な会員」という烙印が押されたのかもしれません。

ブラックリストの存在の有無

2018年にこのようなクラブとのやりとりが発生して以降、出資馬の抽選に全く当たらなくなりました。先に書いた落選確率を踏まえた上で考察すると、クラブ内では会員のブラックリストのようなものが存在しており、そのような会員は意図的に抽選対象から除外されていると推測するのではないかと考えています。それが無いのなら落選確率 0.0231% はちょっと不自然過ぎる気がします。

Twitterやブログを時々「今年もシルクの抽選は1つも当たらなかった」というツイートや記事を見かける事がありますが、試しに落選確率の計算と落選するようになった時期に何かなかったかを振り返ってみると良いかもしれません。

このような事から、一次募集では極力抽選を避ける形で応募をしています。今年の募集ルールの改定によって自分の出資状況が少しでも好転して欲しいと願っているところです。

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