シルクホースクラブの1次募集が始まりました。皆さんどの馬に出資するかの検討に頭を悩ませているかと思います。それと同じぐらい頭を悩ませるのが、抽優馬の選定です。今回はその抽優制度の対策を紹介したいと思います。
シルクには実績制という大口出資者優遇制度がありますが、年間10万円前後の出資予算で一口馬主を楽しんでいる会員には無縁のものでした。その為、実績制度の恩恵を受けれない会員は、200口分の抽選枠に申し込みをして、人気が集中した馬でも運が良ければ出資が可能でした。
しかし、このルールだと運が悪いと出資したい馬が1頭も当選しないという事が発生してしまう為、1頭は希望の馬に出資できるようにと2018年度募集から導入されたのが、抽優制度です。ここをご覧の皆様は既にルールはご存じかと思いますので、抽優制度のルールに関しては割愛しますが、この抽優制度は3年前までの制度と比べ、改善と改悪の両面を併せ持っている為、十分に対策を練って挑む必要があります。
まず、抽優制度が導入された事による改善点ですが、人気馬の抽選の倍率が下がるという事です。抽優制度が導入された2018年以降とそれ以前の2年の申込口数上位3頭の抽選口数は以下の通りです。(実績枠300口分は抽優未使用と仮定)
2016年度
1位 ピラミマの15(ルナステラ)
申込口数 2765
→抽選口数 2465
2位 リビアーモの15(マグナレガーロ)
申込口数 1727
→抽選口数 1427
3位 レーヴドスカーの15(レーヴドリーブ)
申込口数 1707
→抽選口数 1407
2017年度
1位 ロザリンドの16(アーデンフォレスト)
申込口数 2838
→抽選口数 2538
2位 サマーハの16(シハーブ)
申込口数 2122
→抽選口数 1822
3位 アーデルハイトの16(マイエンフェルト)
申込口数 1908
→抽選口数 1608
2018年度
1位 アドマイヤセプターの17(スカイグルーヴ)
申込口数 2629(抽優口数 1193)
→抽選口数 1193
2位 アイムユアーズの17(モーベット)
申込口数 2426(抽優口数 1036)
→抽選口数 1036
3位 タイタンクイーンの17(ギルデッドミラー)
申込口数 2029(抽優口数 724)
→抽選口数 724
2019年度
1位 スイープトウショウの18(クリーンスイープ)
申込口数 2170(抽優口数 940)
→抽選口数 940
2位 モシーンの18(リバースレー)
申込口数 1942(抽優口数 777)
→抽選口数 777
3位 リュラの18(リュラネブラ)
申込口数 1864(抽優口数 784)
→抽選口数 784
これを見るとわかるように、抽優制度導入前に比べて抽選の当選確率はかなり上がっている事がわかります。どうしても出資したい人気馬がいる場合、抽優制度導入前に比べて出資できる可能性が上がっているという事です。
次に、抽優制度が導入された事による改悪点ですが、複数の人気馬への出資申込が出来なくなった事です。抽優を使わずに申し込む事は可能ですが、抽優指名が優先されてしまう為、抽選にも参加できないという事です。わかり易く言うと、高校受験の時にあった単願と併願の違いと同じです。抽優制度導入前は併願申込制、抽優制度導入後は単願申込制です。
つまり、1次募集で満口になる馬には1頭にしか出資できない上に、抽優抽選になってしまい落選してしまうと、残口がある馬に出資するしかないという事です。厳密に言えば、抽優申込が200口未満であれば、残った口数の抽選となりますが、当選確率はかなり低くなります。
私の話になりますが、2017年度に抽選口数1240だったルシルクの16(クーダルジャン)に当選してしまった為、2018年度に抽選倍率を甘く見て抽選口数479だったアンティフォナの17(ラウダシオン)を「このぐらいの倍率なら当たるだろう」と、何も考えずに抽優馬に指名したのですが落選。その他2頭に出資申込をしていたものの2頭共1次満口でこちらも落選。通常募集で残口があった募集馬1頭に出資は出来たのですが、3歳未勝利戦終了1ヵ月前の現時点で、まだ勝ち上がれていません。
この苦い経験から、昨年の2019年度募集は入念に対策を練って挑み、80点ぐらいの出来の出資をする事ができました。具体的な事まで書いてしまうとライバルを増やしてしまう為、ヒントになるレベルの事しか書けませんが、対策方法を記載したいと思います。ご自身で情報を調べてまとめるという意気込みの方には参考になると思います。
まず、出資に対しての考え方で、抽優権をどのように使用するかが分かれてくると思います。基本的には募集開始後に2回程度発表される中間発表の票数を見て、対策を練ることになります。
① 人気とか考えずに希望する募集馬に必ず出資したい。
→今年は無理です。来年に向けて出資出来そうな馬にとにかく出資して、1200万円ぐらいの実績を積んで、来年度の募集で実績枠を確保して下さい。
② 落選を恐れずに希望する募集馬に出資したい。
→中間発表の人気とか考えずに抽優を使って出資申込をして下さい。
③ 落選せずに必ず出資したい。
→中間発表に名前を出ていない募集馬に抽優を使って下さい。
④ 抽優権を無駄にする事無く使用したい。
→この後に詳しく書きます。
今回お伝えしたい対策は、上記の④に該当する方向けだと思って下さい。抽優を無駄にする事無く出資するには、抽優抽選に当選するか、抽優口数200口未満の募集馬に出資するの2通りになります。抽優抽選は先に書いた通り、かなりリスキーで外れた時はその年の出資は満足度の低いものとなります。その為、ある程度の妥協をして後者の抽優口数200口未満となる馬を狙っていく事になります。
募集期間中に発表される中間発表の1回目、ここで名前が挙がった馬に関しては抽優抽選確定馬だと思って下さい。④の気持ちを優先するのならば、どんなに出資したい馬でも1回目の中間発表で名前が出てしまった馬は、申込対象から除外します。そして、除外した馬以外から、何頭か抽優候補馬を決めておきます。
2回目の中間発表で一気に名前が出る馬が増えると思います。昨年は2回目が最終の中間発表でしたが、ここで発表された票数を参考に最終的な抽優数を予想します。シルク会員のブロガーの方などが書いている過去の募集時の記事から、例年の傾向を調べます。この最終の中間発表で初めて名前が出てくる馬の中にも、抽優抽選になる馬は結構いるので、この時点でどのぐらいの票数なら締め切り時にどのぐらいの票数になるという推測を立てて、抽優抽選になるならないのボーダーラインを描ければ大丈夫です。
昨年、中間発表で名前が出ていないにも関わらず、1次満口となった馬が2頭いました。その為、中間発表で名前が出ていない馬には抽優を使わなくて大丈夫という考えは危険です。上記決めた出資候補馬が、最終の中間発表で出てこなかった場合、どうしても出資したい馬であれば、抽優を使う事をお勧めします。
だいぶ濁して書きましたが、自分でいろいろ調べて出資に挑もうとしている方には、どんな考え方で何をすれば良いかわかると思います。逆にゲームの攻略本のように、書かれた情報だけを消化するような方の力になる気は全く無いので、神社に行って運気を高める努力ぐらいはして下さいとしか言えません。
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