昨夜、シルクホースクラブの2020年度募集馬の募集価格と入厩予定厩舎が発表されました。昼間に募集要項が発表されて、暫くの間は何も無かったので「価格と厩舎は明日以降かぁ、小出しにするなぁ。」と思っていたところ、シルクにしてはかなり遅い時間に発表されてビックリしました。
募集価格予想をしていたので、その辺の考察は改めて書くとして、募集価格と入厩予定厩舎を見た感想を簡単纏めたいと思います。
【募集価格】
Twitterなどを見ていると、値段が高いという声が多いのですが、平均価格の大幅値上がりを覚悟していた自分からしてみると、この価格で抑えられて助かったという感想です。実際に、現3歳世代の平均価格が3321万円、現2歳世代の一次募集馬の平均価格が3307万円という事を考えると、平均価格3265万円の今年は値下がりしています。続いて、産駒毎の募集価格に関する感想です。
まずは、ディープインパクト産駒ですが、実質的なラストクロップだけあって、予想していた以上の価格付けとなりました。2018年の種付け料が自身最高額の4000万円という事を考えると、育成費と儲けを上乗せして5500万円スタートぐらいだと思うので、この金額は仕方ないと思います。
逆に予想していたよりも安い値付けだなと感じたのは、ドゥラメンテ産駒、エピファネイア産駒、ミッキーアイル産駒。特にドゥラメンテ産駒は2017年の種付け料が400万円、その後500万円→700万円と値上がりしています。初年度産駒だった昨年度の募集では、牝馬で1口10万円が2頭いるなどかなり強気の価格設定だったのですが、今年の最高額は6万円とかなり控え目の金額設定となっています。昨年に比べて極端な値下がりなので、馬体に何かあるのか気になってしまいます。
ノーザンファーム生産の牡馬最安値は、シルバーステート産駒のラダームブランシェの19。昨年はエイシンフラッシュ産駒のヒストリアノワールが1口3万円で最安値でしたが、微妙に値上がりしてしまいました。昨年は抽優を使う程ではないけど、できれば欲しいという気持ちが働くのか、1次満口で実績72万となかなかの人気でした。現役時、怪我で能力を発揮する前に引退、福永騎手も過去に乗った馬の中で1番という程の馬でしたから、未知の可能性を考えるとだいぶお手頃な価格だと思います。出資したい場合は抽優を使わないとダメかもしれません。
最後に「えっ!?この価格でいいの?」と思ったのが、Galileo産駒のリブリートⅡの19。Galilleoはプライベート価格となっていて種付け料は公表されていませんが、一説にはディープインパクト以上とも言われています。そう考えると、募集価格3000万円は種付け料より安い価格となる為、この安さが怖いです。
【厩舎】
今年の入厩先で真っ先に目に付いたのは、新規開業厩舎が無い事。毎年出資する側として頭を悩ませていた新規開業厩舎が無いのは、かなり嬉しいです。馬は出資したいけど、新規開業厩舎というだけで躊躇した事が何度もあります。裏を返すと来年開業予定の調教師には、ノーザンファームにコネのある調教師がいないという事なのかもしれません。
関東馬は木村哲也厩舎・尾関知人厩舎・国枝栄厩舎に、関西馬は池添学厩舎・中内田充正厩舎・高野友和厩舎・斉藤崇史厩舎に、有力馬を入厩させている印象です。
以前は毎年入厩馬がいたのに、昨年の募集馬から入厩馬が無くなった、戸田博文厩舎や吉田直弘厩舎は今年も入厩馬はいません。この辺の厩舎は今後入厩する事は無いかもしれません。
雑感をとりとめもなく書きました。
予想価格と募集価格の比較考察に関しては、改めて書きたいと思います。
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