シルク募集方式の改定の声

現在、シルクホースクラブの募集方式は募集口数500口の内、実績枠300口、抽選枠200口となっていますが、近年会員数が増加の一途を辿っているので、そろそろ見直しをする時期なのではないかと思っています。

募集結果が発表された時期にTwitterを見ていると、長年会員を続けていたのに申し込んだ馬が抽選で全て落選して1頭も出資できなかったというつぶやきを目にする事があります。私も一度、抽選で全落選して1.5次募集でなんとか1頭確保したという年がありました。しかし、3~4年ぐらい前からは1.5次募集もかなりの争奪戦になり募集開始日に全頭満口となってしまう状態です。毎年、1.5次募集開始日に休暇を取って争奪戦に参加して1~2頭追加で出資していたのですが、昨年はとうとう1頭も確保できませんでした。

何かのアンケートとかある際には事ある事に募集方法の見直しの希望を書いているのですが、同じような事をしている会員の方は少なくはないと思います。そこで個人的に考えている改定案を書いてみたいと思います。

改定案① 実績枠の削減

シルクの募集方式の特徴である実績枠ですが、募集口数の6割を実績枠に割いているというのは、会員数が増えた現在においては多過ぎる感があります。
シルクがノーザンファームと提携する際に、本家のサンデーサラブレッドクラブで出資できなかった会員の受け皿という意味合いから実績枠が設定されたという噂もある為、実績枠を撤廃する事は難しいかもしれませんが、せめて現在の300口から200口への削減は対応できる範囲なのではないかと思います。

改定案② 母馬優先制度の追加

前々からシルク会員の間で導入希望の声が上がっているのが母馬優先の制度です。キャロットクラブの売りとして有名な母馬優先制度ですが、キャロット以外にも東京サラブレッドクラブ、ノルマンディーオーナーズクラブなどでも導入されています。
キャロットとの差別化の為か導入されていない制度ですが、競馬史に残る名馬となったアーモンドアイの初仔が生まれ、順調に育てば来年に募集されまます。それを考えると、クラブとしては導入を再検討するいいタイミングなのではないかと思っています。

変更案③ 新規会員への抽優権撤廃

2019年度募集から導入された抽優制度ですが、この制度を逆手にとって新規会員が人気馬に抽優権を使用し、その馬に落選した際に他の申し込み馬が当選しているにも関わらず入会しないという行為が多く行われているようです。その証拠に抽優制度導入以降のキャンセル募集馬の頭数がかなり多くなっています。キャンセル募集馬リストが発表された際、抽選に落選した馬がキャンセル募集で募集されている事に腹を立てている人は多いと思います。
キャロットクラブは新規会員には最優先権を与えないという方式をとっており、入会する事が難しいクラブと言われていますが、新規会員を増やす事よりも既存会員を大事にしているという事だと思います。シルクも会員数が増加した今となっては新規会員を増やすというスタンスから、既存会員を大事にするというスンタンスに変更した方が良いのではないかと思います。

なぜこの時期なのか?

先に書いたアーモンドアイの初仔の募集が来年に迫っているという事が、今年か来年の募集時に制度を変更する良いタイミングなのではないかと思う理由の1つです。これほどの名馬に出資をしたにも関わらず、引退したらそれまでというのは出資者から不満の声が上がるかと思います。
牡馬であれば、種牡馬入りしシンジケートが組まれれば、一定額が5年間振り込まれたりしますが、牝馬にはそれがありません。それを補うには産駒への出資の優先権ぐらいはあって良いと思います。

もう1つ制度変更のタイミングとして考えられるのが社長の交代です。シルクは昨年末に創始者の阿部幸也社長から米本晃子社長に交代しました。社長交代後に募集方式を変更するというのは、クラブとしても変更し易いタイミングなのではないかと思います。実際、米本社長はシルク会報の1月号で「既存制度の見直しも考えている。」と発言しています。

具体的な変更案

私が考える具体的な変更案を書いてみたいと思います。

現行方式
 実績枠 300口
 抽選枠 200口

変更案(母馬優先無し)
 実績枠 200口
 抽選枠 300口

変更案(母馬優先有り)
 母馬優先実績枠 100口
 実績枠 100口
 母馬優先抽選枠 200口
 抽選枠 100口
 ※または母馬抽選枠 100口、抽選枠 200口

現行の実績枠300口を200口に削減する事と母馬優先制度の導入を行った場合、これぐらいの割り当て口数の変更が行われても良いのではないかと思います。この口数割り当ての変更に加えて新規会員の抽優権廃止が行われれば、これまでと比較してだいぶ出資し易い状況になるのではないかと思います。

新規会員は不人気馬にしか出資できないという印象を受けてしまいますが、1次募集の不人気馬の中から活躍する馬が現れるのもシルク募集馬の特徴です。私事ですが、出資しているアナザーリリックは昨年のアネモネSに出走、シンティレーションは今年のフラワーCに出走を予定しています。2頭とも1次募集では満口にならずに1.5次募集でも募集された馬でした。
その為、1次募集で全馬満口という状況が発生しない限りは、新規会員をそこまで優遇する必要は無いと考えています。

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