2018年産 出資馬振り返り

 前回の投稿からだいぶ長い間放置してしまいました。早いもので今週中にはシルクの2021年度募集予定馬が発表されるという時期になりました。POGでは6月の新馬戦開始から日本ダービーまでは集計期間となっていますし、出資した馬を評価する1つの区切りの期間ととらえて、今回は出資した現3歳世代(2018年産馬)の振り返りをしたいと思います。

2018年産馬は、シルク・ノルマンディー・広尾の3クラブで合計9頭に出資していました。

(成績は5/24時点)

シルクホースクラブ
・ラレイナ(ライラプスの18)牝 2戦1勝

・セルディアーナ(ストゥデンテッサの18)牝 4戦未勝利

・アナザーリリック(アンソロジーの18)牝 4戦2勝

・エルピーダ(レースパイロットの18)牝 2戦未勝利

ノルマンディーオーナーズクラブ

・ブレリア(パリージョの18)牝 6戦未勝利(3アウト)

広尾サラブレッドクラブ

・マーテル(マルヴァーンスプリングの18)牝 3戦未勝利 → 引退

・コマンドブルックス(アスクコマンダーの18)牡 未出走 → 引退

・フィルメーザ(コスモライセンスの18)牝 2戦未勝利 → 引退(予後不良)

 まず最初にシルクの出資馬から振り返りたいと思います。この年は牝馬のみ4頭という偏った出資になってしまいました。原因はこの前年辺りからシルクの会員増加と募集価格の高騰により、牡馬に出資する事が難しくなってきた為です。候補にした牡馬は人気が集中していたり、募集価格が高かったりしており、中途半端な評価の牡馬に出資するよりは、納得できる牝馬に出資する事にしました。

 シルク4頭の中の出世頭はアナザーリリックです。募集価格1400万円の低額馬で、3頭募集されていたリオンディーズ産駒の中で最も人気が無かった馬で、他の2頭を狙っていたのですが人気があり出資する事ができず、菅囲の細さで評価を下げていたもののリオンディーズの初年度産駒に出資したかった為、出資した馬でした。新馬勝ちをした後に、アネモネSに勝利し出資馬初のオープン競走勝利・リステッド競走勝利を挙げてくれました。権利を取得した桜花賞は回避する事になってしまいましたが、NHKマイルCに出走し、出資馬初のG1出走を体験させてくれました。結果は7着でしたが、今後に期待できる立派な走りでした。

 次に勝ち上がっているもう1頭のラレイナですが、父キングカメハメハに重賞馬の母という血統構成に割に金額が抑えめで、それ程人気もしていなかった事から抽優を使用して出資した馬でした。木村哲也厩舎、預託馬の中では安価な馬という事もあり、出走頻度が低い事を覚悟しての出資でしたが、2戦目で勝ち上がる事ができました。3走目となる次戦もダート戦の予定ですが、デビュー戦の芝のレースも全くダメという感じではなかったので、早い時期にもう一度芝を試して欲しいところです。

 勝ち上がれていない2頭は期待を大きく裏切られました。セルディアーナですが、ハーツクライの安い牝馬に出資するという目的から指名、この馬への出資を第一に考えていたので抽優の使用も考えた程でしたが、予想以上に不人気だったので一般で応募して出資できた馬でした。毎回1桁着順は取ってくるのですが、切れる脚が無く、ダートもイマイチ、距離短縮などで活路を見出して欲しいところです。そのセルディアーナ以上に想定外だったのはエルピーダ。ヘニーヒューズ産駒ですが華奢な身体つきをしていた為、不人気だった馬です。ヘニーヒューズ産駒は2歳戦では芝短距離それなりに走る為、2歳戦要員としての出資だったのですが、一度本州に来たものの馬体調整の為に一旦北海道に戻らされるハメに。その結果、11月デビューとなってしまい、2戦目も5か月休んでの4月。想定通りなのは芝のレースに出走しているぐらいで、距離も2戦目は中距離を使うなど思惑と外れてしまっています。勝ち上がってくれればそれまでの事はどうでもいいのですが、勝ち上がれなさそうならそれなりの数出走してくれないと困るわけで、残り3か月どうにかして欲しいです。

 次にノルマンディーですが、この年のノルマンディーは「コレ」といった馬が見当たらず、マツリダゴッホ産駒に出資するという目的で、2年前に出資していたソルパシオンの半妹であるブレリアに出資しました。追加募集で他にも出資するつもりだったのですが、追加募集でも目に留まる馬がいなく、結局この年はこの馬1頭への出資となりました。馬体が小さいマツリダゴッホ産駒なので、ある程度は覚悟していましたがかなり苦戦しています。1回掲示板に載った事はありますが、3連続2桁着順で3アウトになってしまいました。まだクラブから正式な発表はありませんが、おそらく引退だと思います。

 最後に広尾サラブレッドクラブです。シルクが会員数の増加により思うように出資できなくなった事への対策として、新たに入会したクラブで2018年産馬が入会初年度になります。

 ・入会特典として無料での出資が可能。

 ・出資馬の維持費の負担が少ない大口募集。

 ・月会費が無駄にならないポイント制度。

などの理由から広尾を選んだのですが、2018年産駒馬は散々な結果となりました。

 まず、入会を検討している段階でその時点で募集が開始されていたバスラットアマルの18が気になり、入会特典の無料出資枠での出資をしようとしていたのですが、月末だった為に月会費を半端に払うのを避ける為、翌月まで出資を待っていたところ狙っていたバスラットアマルの18が満口になってしまいました。その為、入会特典の無料出資枠は翌月に始まった追加募集馬の中からマルヴァーンスプリングの18と当歳募集馬に2口ずつ使用しました。広尾は出資口数により月に付与されるポイント数が異なる為、2歳馬2頭に現金で出資し、入会及び出資で付与されたポイントを使用して当歳募集馬に1頭、合計5頭に2口ずつ計10口出資しました。

 入会時に出資し損なったバスラットアマルの18ですが、この馬は後のバスラットレオンでこの春にG2のニュージーランドTに勝利し、NHKマイルCに出走。結果はスタート直後に落馬競走中止となりましたが、中2週で今週末に行われる日本ダービーにも出走を予定している程の活躍を見せています。それに引き換え、代わりに出資したマルヴァーンスプリングの18(馬名マーテル)は、デビューから2戦連続しての殿負け。その後、2アウト状態にも関わらず連闘でダート戦に出走し3戦連続殿負けでクラブも諦め引退となりました。2連敗時点でクラブは諦めたようで、出資者に早く諦めさせる為に連闘で使ったようにしか思えませんでした。

 他の2頭はというと、コマンドブルックスは脚が弱く牧場で乗り出すとすぐに脚が腫れてしまいような状態でまともな調教を積めず、昨年秋時点では1歳馬に進捗状況で抜かれてしまっていました。年が明けてもその状況は変わらず、春になり少し症状が重い脚部不安が出てデビューを諦め引退となりました。もう1頭のフィルメーザはデビューから2戦を7着→8着と良いとは言えないまでも、他の2頭よりは遥かにまともな結果を出していましたが、外厩で調整中に放馬してトレッドミルに衝突、かなりの怪我を負い予後不良と診断されてしまいました。広尾の3歳馬はこのような状態で5月上旬には3頭とも引退してしまいました。デビューして殿負け続きで引退、デビューできずに引退、出資馬の予後不良とどれも一口馬主を開始してから初めて経験する事ばかりで、それを1つのクラブの1世代で全て経験する事になるとは思ってもみませんでした。また、今年の2月には昨年の当歳募集で出資した1歳馬が腰フラで運用開始前にファンド解散となってしまいました。

 こんな事が重なった為、広尾では新たな出資は行わず、今年デビュー予定の2019年産馬限りで退会する事を決断しました。考えてみるとバスラットレオンに出資できなかった時点で運気が向いて無かったのだと思います。広尾に入って良かった事といえば、馬主席招待に当たり一度馬主席で観戦できた事ぐらいでしょうか。

 こうやって纏めてみると、この世代は結構酷かったです。トータルで考えるとアナザーリリックのG1出走があったので、マイナス材料を帳消しにできてはいると思います。今後もこのような区切りで、出資した世代の振り返りは行いたいと思います。

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