広尾サラブレッドクラブ 2020年1歳募集馬 感想

 最近、シルクの2020年度募集馬に関する記事ばかり書いていたので、今回は目線を変えて、シルク同様7/24から募集が開始される広尾サラブレッドクラブ(以下:広尾)の2020年度募集馬について書きたいと思います。

 広尾は毎年1歳馬と当歳馬の募集を夏と秋の2回に分けて行い、年が明けた後に格安の価格で明け1歳馬の募集を1~2頭行うというのが、近年の流れになってきています。7/24からの募集では1歳馬6頭、当歳馬1頭というラインナップです。当歳に関しては入厩先なども公開されておらず、わからない点が多すぎる為、今回は1歳馬6頭に関してのコメントとさせて頂きます。

広尾サラブレッドクラブ1歳募集馬

 シルクと同じ形式で資料を作成しましたが、6頭なので淋しい感じになってしまいました。今年の募集馬を見ての真っ先の感想が「高い!」です。広尾は2000口募集なので他のクラブの募集価格と比較するには、何倍かする必要があります。40口クラブなら50倍、200口クラブなら10倍、400口クラブなら5倍、500口クラブなら4倍です。
 今回の募集馬の最高価格は、ミスペンバリーとサティアナの1口2.5万円。シルクに置き換えると1口10万円の馬と同じ扱いという事になります。2000口募集になってからの5000万円超えは先日のラジオNIKKEI賞で2着に来たロードカナロア産駒のパンサラッサ1頭のみでした。それに次ぐ募集価格となったレフィナーダは、1口1万円なので安い印象を受けますが、情報をよく見ると高過ぎる印象を受けます。
 募集頭数が6頭なので、1頭ずつコメントを書きたいと思います。

ミスペンバリー’ 19
 兄姉にエタンダール、ディメンシオン、パンサラッサがいる血統。他の兄姉も勝ち上がっている馬が多く、確実性が高そうで今年のクラブ1番馬という事はわかるが、キズナの種付料や母が17歳時の産駒という事を考えるとだいぶ盛った感が強い。馬はいいだけに、金額との折り合いをどう考えるか。新規入会を考えていて、無料特典を利用したい場合にはお勧めな1頭。

ティアナ’ 19
 1歳上の姉サンデーインアスクはディープ産駒でまだデビュー前、その上の兄カズベナートルはOrb産駒で中央未勝利も南関東移籍後3連勝中、その上は海外が走っている産駒。正直なところ未知数な部分が多過ぎて判断が難しい。兄姉を見ると勝ち上がりが多いのと、キングカメハメハのラストクロップという事で高いのはわかるが、1口2.5万円は、ミスペンバリー’ 19以上に高過ぎるという印象。

レフィナーダ’ 19
 姉にエンパイアブルーがいる。エンパイアブルー以外は特に目立った兄姉はいなく、母が19歳時の産駒という事を考えると、1口1万円(募集価格2000万円)は明らかに高い。母の産駒の成績、出産年齢を考えたら、この半額でも高いと思わざるを得ない。

スイートマカロン’ 19
 全兄にグランソヴァールがいる血統で、3歳馬のスピルバーグ産駒のキャッツアイも未勝利を勝ち上がった。まだ高い感じがするが、この辺りの価格帯ならまだ良いかなと思う。母は産駒の勝ち上がり率も悪くいので、長く楽しめる1頭のように思う。

ベネディーレ’ 19
 ガンサリュートの半妹で近年の産駒はコンスタントに走っている。父は初年度産駒から無敗の二冠牝馬を出して注目されているエピファネイア産駒という事を踏まえると、この募集価格はお得だと思う。一番最初に満口になると予想。

レトロクラシック’ 19
 母は中央3勝を挙げている広尾の馬で、これが初仔。父エイシンフラッシュという事を考えると、これでも高いと思ってしまうが、クラブ募集馬の仔はよっぽど良血じゃない場合は、1口6000円という暗黙のルールがあるように思える。広尾は母に出資していた場合、その産駒に出資するとクラブポイントUPというサービスがあるので、それなりには募集はあつまると思う。

とりあえず、雑感を書いてみました。
個人的には、1歳馬は昨年の当歳募集と春の特別募集を合わせて、既に3頭出資してしまっているので、夏の募集は見送る事にしています。

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