シルク一次募集馬の予想価格と募集価格についての振り返りも今回で最後になります。最後は産駒が1頭しか募集されていない種牡馬の仔をまとめて考察したいと思います。
【キングカメハメハ】
リアアントニア
予想価格:10万円
募集価格:12万円
差額:+2万円
まずは、今年の1歳馬がラストクロップのキングカメハメハ。元々シルクではあまり募集されない種牡馬です。昨年度は追加募集も含めて4頭募集たのですが、今年はその前2年と同じく1頭の募集となってしまいました。昨年は牡馬で11万が最高価格だったのに、今年は牝馬で12万円ですか、ラストクロップ盛りをしてきている印象です。
【ダイワメジャー】
モルジアナ
予想価格:4万円
募集価格:4万円
差額:無し
次に、ダイワメジャーです。先日のセレクトセールを見ていたら、オークショニアがダイワメジャー産駒の煽りセリフに「安定と信頼のダイワメジャー」と言っていましたが、その通りだと思います。但し、牡馬に限った話で、牝馬となるとイメージが薄くなりますが、この価格でダイワメジャー産駒に出資できるのであれば、有りだとは思います。
【ディープブリランテ】
シルクユニバーサル
予想価格:7万円
募集価格:5万円
差額:-2万円
ディープブリランテ産駒の1頭は、セダブリランテスの全弟です。もう少し高いかと思ったのですが、母が高齢なので金額が抑えられている印象。高齢出産の馬は避けられがちですが、そこに目を瞑れれば重賞2勝馬の全弟ですしお買い得な気がします。
【リオンディーズ】
ウインフロレゾン
予想価格:5.6万円
募集価格:4万円
差額:-1.6万円
昨年3頭募集されたリオンディーズですが、今年は1頭と淋しいラインナップとなっています。牡馬で低価格というのは魅力ですが、毎年人気になるものの産駒成績を見るとあまり良くはないウインフロレゾンの産駒。個人的にリオンディーズは種牡馬としてかなり期待しているのですが、この母をどう見るかが、今年の出資検討の中の大きな悩みになっています。そろそろ1頭ぐらい走る馬を産んでもいい頃のような気もしますが。
【ヘニーヒューズ】
ランニングボブキャッツ
予想価格:4.4万円
募集価格:5.6万円
差額:+1.2万円
ヘニーヒューズも今年は1頭と淋しいラインナップ。しかし、その1頭がアジアエクスプレスの全妹です。牝馬である事、母が高齢の域に入っている事を考えると、G1馬の全妹と言えども高い価格設定のような気がします。
【シルバーステート】
ラダームブランシェ
予想価格:4万円
募集価格:3.2万円
差額:-0.8万円
シルバーステート程、「未完の大器」という言葉がしっくりくる馬はいないのではないでしょうか?福永騎手が、今まで乗った馬の中で一番能力を感じた馬と語っているようです。優駿スタリオンステーションで繋養されている為、産駒は日高産馬が多くなりますが、この馬はNF生産馬というところに価値があると思います。シルバーステート自体の能力は、G1馬にも劣らないと思っているので、青田買いする価値のある種牡馬だと思います。今年の低価格帯の馬の中では1番人気になると予想しています。
【ビッグアーサー】
シャルルヴォア
予想価格:3.6万円
募集価格:3.2万円
差額:-0.4万円
ビックアーサーはだいぶ安いですね。日高繋養の種牡馬は安く募集される傾向が強いのですが、それを差し引いても牡馬で3.2万円は安いと思います。ラダームブランシェと比べると人気にならないと思うので、安い牡馬に出資したい方は一考しても良い馬だと思います。
【サトノアラジン】
ジャポニカーラ
予想価格:2.8万円
募集価格:2.4万円
差額:-0.4万円
サトノアラジンは社台SSに繋養されている種牡馬の初年度産駒としては、珍しく1頭だけの募集。安いとは思っていましたが、ここまで安くなるとは思いませんでした。最安値の募集馬ですが、初年度産駒という未知数がある事を考えると、お得な馬の1頭ではないかと思います。
【オルフェーヴル】
レッドオリヴィア
予想価格:5万円
募集価格:6万円
差額:-1万円
三冠馬オルフェーヴルも淋しい事に1頭のみの募集。牡馬だけあって価格はそれなりですが、この募集頭数が社台Gでのオルフェーヴルの扱いを物語っている気がします。今年は種付料を下げた事で、種付頭数が増えたようですが、外部向けの種牡馬という扱いなのだと思います。父ステイゴールド同様に安定感はないもも、一発がある種牡馬になってきているので、それを狙う方には良いのかもしれません。
【スクリーンヒーロー】
トレジャーステイト
予想価格:5万円
募集価格:5万円
差額:無し
日高繋養の種牡馬であるスクリーンヒーローが1頭募集というのは仕方ない感じがします。但し、この馬はNF生産馬なので、牡馬でこの価格というのはお得感が感じられます。この馬も一発狙いという感じがしますね。
【トーセンラー】
バシマー
予想価格:4万円
募集価格:4万円
差額:無し
日高生産のトーセンラー産駒なので、牡馬でも少し高いような印象を受けますが、兄姉の競走成績を見るとこの価格でも納得できます。勝ち上がる可能性が高そうな血統なので、むしろ安いのかもしれません。しかし、日高産馬なので人気にはならないでしょう。
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【オウケンブルースリ】
ジュピターズジャズ
予想価格:3万円
募集価格:3万円
差額:無し
今年の牡馬最安値はオウケンブルースリ産駒のこの馬です。坂東牧場生産、母超高齢という事を踏まえると、もっと安くてもいいような気もしますが、近年のシルクの募集価格を見ていると、牡馬3万円、牝馬2.4万円が最安値の設定のようです。NF系クラブで、オウケンブルースリ産駒が募集される事自体が珍しいので、物珍しさでの出資も有りかもしれません。中期育成からNFで行っているので、その可能性に賭けてみる手もあります。
【Galileo】
リプリートⅡ
予想価格:14万円
募集価格:6万円
差額:-8万円
今年の募集馬の中で、一番予想外の価格設定となったのがこの馬です。Galileoはプライベート種牡馬の為、種付料は発表されていませんが、一説には4000万円とも6000万円とも言われています。つまり、種付料より募集価格が安いと思われる価格設定なのです。NF生産馬なので、繁殖牝馬として購入した馬に種付けされていたか、購入した馬に種付けしてから連れて来たと考えれますが、この価格は何かあるのでは?と考えてしまいます。Galileo産駒に出資してみたいという方は、この価格で出資できるチャンスはそう無いと思うのでお勧めです。但し、大きな怪我をしたら、即引退→繁殖入りだと思います。
【Ribchester】
アイムユアーズⅡ
予想価格:3.6万円
募集価格:3.2万円
差額:-0.4万円
父のRibchesterは現役時代はマイル路線で安定した成績を収めていたいました。完全な欧州血統なので、日本の馬場に合うかどうかというところだと思います。
今回は1頭募集の馬ばかりだったので、いつもにも増して気の利いたコメントを書く事ができませんでした。当初の目標だったカタログ公開前までに書き上げる事は、ギリギリ間に合ったので安心しています。出資する方は今日から新たな悩みの日々が始まると思いますので、お互い頑張りましょう。
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