競馬予想のスタイル

 私の競馬予想スタイルですが、今の競馬への取り組み方が大きく影響していると思っています。馬券で一攫千金を狙うというよりは、毎週の楽しみとして競馬を続けていく事を第一に考えています。レースの予想をして、馬券を買って、レースを見るというルーチンを楽しんでいるので、1レースあたりの購入も数百円程度という事が多いので、ガチガチの本命を買うのではなく、中穴ぐらいの馬券を買えるような予想方法をしています。

 どのような予想方法かというと、調教に重点を置いて予想を組み立てています。競馬をやっている人でも調教に興味が無い人は、さっぱりわからないのが調教だと思います。自分も競馬を始めて10年以上は、見向きもしないファクターでした。
 しかし、予想方法の見直しを考えていた2012年5月に、競馬新聞を食い入るように読んでいたところ、午前中の未勝利戦などは記者の見解などの記載欄が極端に少ない事に気が付きました。紙面に載っていた情報は、レースの馬柱、厩舎コメント、調教タイム、そして記者の見解が数行。割合としては調教タイムがかなりの面積を占めていました。「これだけ紙面を使って掲載しているのだから、重要な情報なのだろう」というのが切っ掛けで、調教タイムの読み方について勉強を始め、並行してグリーンチャンネルで放送していた調教映像番組も意識して観るようにしました。
 それを始めた直後の2012年の日本ダービーの最終追い切りで、1頭ズバ抜けて良く見えた馬、ディープブリランテが目に留まりました。この年のダービー馬になる馬ですが、ダービー前のディープブリランテの評価は、共同通信杯・スプリングS・皐月賞と馬券圏内は確保するものの3戦連続しており、あと一歩足りないという状態で前評判はあまり良くありませんでした。その日本ダービーで、仲間内でも誰も本命にしていなかったディープブリランテを本命に推して的中。
 そして、その翌週の土日に初めて本格的に調教をメインに馬券を購入したところ、これまでにない程の的中率という結果を受けてから調教予想にハマってしましました。

 調教予想の魅力的なところは、調教の良さが人気に比例しない場合がある事。人気は近走の実績が重視され易く、わかり難い調教はあまり人気に反映されません。とは言っても、実力馬はそれなりに良い調教タイムを出してくるので、「このタイムなら軸は固いだろう」と思って人気を確認すると、単勝オッズ1倍台という事も多々ありますが、時々「調教ならこの馬が抜けてる!」という馬が、単勝オッズ数十倍という事があるのも調教予想の魅力です。

 但し、この調教予想には大きなデメリットがある事も事実です。それは調教タイムだけでは馬の適正がわからない事。JRAには美浦と栗東の2つのトレーニングセンターがあり各種調教コースがありますが、芝馬もダート馬も同じように調教されています。細かくは負荷の掛け方を変えたり、トラックコースや坂路を使い分けたりしていますが、それはあくまでも調教師の方針の違いであって、芝馬はこのコース、ダート馬はこのコースという使われ方は殆どされていません。同じように短距離のレースに出る馬も長距離のレースに出る馬も同じコースを使用します。長距離向けの調教として意識的にトラックコースでの割合を増やししたりする事もありますが、それも調教師の方針によってです。

 上記のメリットとデメリットを天秤に掛けたりもしましたが、私は未だに答えは出ていません。しかし、あくまでも個人的な感覚ですが、調教予想だとデータ予想などの比較して、「レースを予想している」という感覚が強くなり、より競馬を楽しめていると感じられるので、この予想方法を好んで使っています。
 特に新馬戦など、馬に過去の成績が無く、誰もが「わからない」と口にしているレースを普段のレースと同じように予想できるという強みもあります。

 調教予想に関しては、語ろうと思うといろいろあり過ぎるので、徐々に説明していきたいと思っています。また調教元にした予想記事も書いていきたいと思っています。

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