馬旅

 グリーンチャンネルをよく見ている方には馴染みの言葉ですが、「馬旅」と聞いて「それは何?」という人の方が多いと思います。簡単に言うと競馬に関連する旅行の事の事です。日本国内外の競馬場に行き競馬を楽しんだり、引退した有名馬に会いに行ったり、一口馬主として出資している愛馬に会いに行ったりといった目的を持った旅行の事を馬旅と呼んでいます。そんな馬旅をどのように楽しむかを紹介したいと思います。

  1. 競馬場巡り
  2. 引退馬訪問
  3. 出資馬面会

1.競馬場巡り
 競馬場巡りの事を俗に「旅打ち」と言われていますが、日本全国に何ヵ所の競馬場があるかご存じですか? 2020年2月時点で25場(中央競馬10場、地方競馬15場)の競馬場が存在しています。「そんなにあるの?」という方もいらっしゃると思いますが、中央競馬は同時開始は2~3場でしか開催されませんし、地方競馬も同時に開催されない組み合わせや、雪が多い地域では冬季休場する競馬場もあるので、イメージよりは多くの競馬場が存在しています。
 これだけあると、競馬場毎にいろんな特徴があります。コース形状が異なるのは当然の事、競馬場の立地や設備、競馬場内に入っている飲食店など、そこでしか楽しめない事が沢山あります。中央競馬の地方競馬の競馬場を比較すると、コースに独自色を出している中央競馬、競馬場という施設全体で独自色を出している地方競馬、という印象が強いです。
 また、旅打ちの楽しみ方は競馬場での楽しみの他に、競馬が終わった後のアフター競馬も楽しみの1つです。せっかく遠方の競馬場に行くのですから、その土地の美味しい食べ物を食べたり、その街にある飲み屋街を散策したりする事をお勧めします。私も何場かは日帰りで帰ってきてしまった競馬場がありますが、そのような競馬場よりも、競馬が終わった後にその街にある飲み屋に行って、お店の人や他のお客さんと会話したりした時の競馬場訪問の方が強く記憶に残っています。

2.引退馬訪問
 引退馬訪問と言うと、種牡馬になった馬に会う為の種馬場見学、功労馬になった馬に会う為の牧場見学、乗馬になった馬に会う為の乗馬クラブ訪問、の3パターンになると思います。
 種牡馬や功労馬の大半は北海道にいますので、北海道でレンタカーを借りて牧場巡りをすることをお勧めします。牧場訪問ツアー開催している旅行会社がありますが、旅行会社のツアーの場合、個人手配の旅行の2~3倍の費用が掛かります。そのようなツアーでのみ訪問できる牧場もあるので、一概に否定はできませんが、私としてはその予算があれば2~3回行きたいと思ってしまいます。
 北海道の牧場巡りをする際に気を付ける点は、牧場毎に見学を行っている期間や曜日・時間が異なる事です。特に種牡馬見学は、種付け期間中は殆どの牧場で見学中止となっています。また、功労馬を繋養している牧場などは、1歳馬セールの開催日前後にセール準備の為に見学を中止する牧場が多いです。このような事を事前に調べた上で、独自の見学スケジュールを作成する必要があります。
 牧場巡りも競馬場巡りと同じように、北海道の美味しい食材を楽しめます。特に季節毎に旬の食材が変わってくるので、そのような事も調べた上で旅行の計画を立てることをお勧めします。

3.出資馬面会
 出資馬の面会は、育成期間中か療養期間中の牧場見学、または調整中の外厩見学のいずれかになるかと思います。出資馬面会の醍醐味は馬が一番成長する時期に会える事です。1歳秋に一度会った後、2歳春に再度会うと、半年しか経っていないのに見違えるような成長を遂げているところを目の当たりにでき、馬の成長の早さにビックリさせられます。
 北海道の出資馬見学の場合、怪我で療養している馬を除くと1世代だけの見学になる場合が多く、そんなに多くの頭数を見学できない為、2の種牡馬や功労馬の見学も出来るようなスケジュールでの旅行にすると効率的です。
 外厩見学の場合は、そのような事ができない為、1の競馬場巡りを絡めると旅行をより楽しめるのではないかと思います。

 触りだけ書こうと思ったのですが長くなってしまいました。それぞれの旅の予定の立て方や行き方など、もっと掘り下げて説明していきたいと思っていますので、今後何回かに分けて書いていきたいと思います。

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